「アートとデザインーその分離と融合ー」

第6回公開シンポジウム
テーマ: アートとデザイン ― その分離と融合 ―


大阪大学にてシンポジウム、第6回目になる公開シンポジウムが開かれます。

テーマは「アートとデザイン-その分離と融合-」
日本デザイン学会や意匠学会等の皆さん、またJIDAメンバーの黒川威人氏、黒川雅之氏らがメインパネラーとして参加しています。関係者を誘ってぜひご参加をお勧めいたします。
参加費は無料、予約なしでどなたでも参加できます。

藝関連に先駆ける藝研連シンポジウム以来今回まで、それが中心テーマとならなかったおもな理由は、「藝術」といいながらも、じつは広く「アート」や「アーツ」ではなく、「ファイン・アート」や「ファイン・アーツ」といった言葉が示唆する、純粋に美的な鑑賞の対象としての藝術を想定するという思い込みにあったのかもしれません。「デザイン」には生活や環境あるいは機能といった現実空間や実社会または実世界との強い関連があり、それは純粋に美的な鑑賞の対象ではありません。

しかし、「ファイン・アート」はいわば近代の産物です。制作品が役立つか役立たないかといった違いを超えて、私たちは元来「アート」を共有してきました。藝術を「ファイン・アート」等、特定の領域に限るのは、歴史的にも、その将来を考えても、有意義なことではないでしょう。最近では、社会的課題にクリエイティヴに取り組む「ソーシャル・デザイン」が唱えられ、エンターテインメント・プロジェクトが「グッド・デザイン」に選ばれるなど、「デザイン」は急速にその意味を拡大しています。また、「アート」観も拡大しています。実用的あるいは道具的な意味でというよりも、社会的あるいは環境的に役立つ「アート」、あるいは生きる喜びを与えたり、社会参加やコミュニケーションを促進したりする「アート」が世界各地で試みられています。

何が「アート」と「デザイン」を分けているのでしょう。それは政治や教育などの制度でしかないのではないでしょうか。クリエイティヴな思考や活動がこれまでになく求められているいま、その分離は有効なのでしょうか。「デザイン」は藝術ではないのでしょうか。その「生活」「環境」「機能」といった側面との関連のあり方を問い、また、同時に、それらと藝術との関係を問い、「デザイン」という視点から、逆に、藝術とは何かという問題、あるいは、教育や文化政策における「アート」と「デザイン」との融合の可能性といった問題にまで議論の輪を広げることができれば幸いです。

日時:2011年6月18日(土)13:00-17:00
場所:大阪大学法経講義棟第5講義室(または大阪大学会館講堂)

□開会挨拶
西村清和(東京大学:藝術学関連学会連合会長)
片山 剛(大阪大学大学院文学研究科:共催者代表)
シンポジウム趣旨:黒川威人(日本デザイン学会)・藤田治彦(大阪大学:意匠学会)

□ゲスト・パネリスト
黒川雅之(黒川雅之建築設計事務所)
報告 「デザインとは何か-そのありようを問う」

□パネリスト
竹内有子(大阪大学:意匠学会・美術史学会推薦)
報告「19世紀イギリスに見るアートとデザイン-官立デザイン学校を中心に-」
森 仁史(金沢美術工芸大学:美術史学会・意匠学会推薦)
報告「アートとデザイン-日本の場合-」
竹原あき子(和光大学:日本デザイン学会)
報告「デザインの現在-日本デザイン力は取り戻せるか」

□ディスカッション 司会・コーディネーター
藤田治彦・黒川威人

主催:
藝術学関連学会連合 {意匠学会/ 国際浮世絵学会/東北藝術文化学会/東洋音楽学会/
日本映像学会/日本演劇学会/日本音楽学会/日本デザイン学会/比較舞踊学会/美学会
美術科教育学会/美術史学会/舞踊学会/広島芸術学会/服飾美学会}
日本学術会議哲学委員会・芸術と文化環境分科会
共催:大阪大学大学院文学研究科

会場アクセス:
阪急電車宝塚線「石橋駅」下車徒歩10分(大阪モノレール「柴原駅」下車徒歩15分)
以下のアクセスマップをご参照ください。

http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka.html

大阪大学総合学術博物館
大阪大学会館講堂
法経講義棟第5講義室

併催行事:
大阪大学創立80周年記念展見学会(大阪大学総合学術博物館:11:00-12:00)
「阪大生・手塚治虫‐医師か?マンガ家か?‐」

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