『エコデザイン』(東京大学出版会)刊行記念セミナー
浅井治彦×益田文和
「社会に立ち向かうデザイン」
2011年3月09日(水) 青山ブックセンター本店にて
大きな震災もあり、ご報告が大変遅くなりましたが、『エコデザイン』の刊行を記念して3/9に開催されたイベントについて、ご報告させて頂きます。

青山ブックセンター本店の会場は満員でした。
●一部『社会の課題に立ち向かうデザイン』益田文和
太平洋海洋循環のど真ん中に、無数のプラスチックごみが集まって浮遊する巨大な「太平洋ゴミベルト」が存在するという。捨てられたプラスチック製品の一部が海流に乗って集められ、太陽光で粒子にまで分解されてなお自然に戻ることなく、見渡す限りの海面を覆っているという。
そのすべては過去50年間に私たちがデザインし、生産され、消費されて捨てられた工業製品のなれの果てである。
人々に夢を与えるはずのデザインがもたらしたのは実は悪夢だったのだろうか?
レジュメ
1. エコデザインとサステナビリティ
2. エコデザインの成果
3. エコプロダクツのジレンマ
4. 技術イノベーションだけでは解決しない環境問題
5. バックキャスティング・ナビ Back Casting Navi.
6. Shareということ
7. Design with Memory
8. パッケージのエコデザイン Pattrus
9. サステナブルな都市 ポートランド Portland Oregon
10. 森から生まれるラジオ magno
11. 島根県ゆのつ温泉津おんせん温泉旅館吉田屋
12. スリランカのぞうさんぺーパー ミチコーポレーショ
13. Design for Social Cause / 世界を変えるデザイン展 by Granma
14. サステナブルデザイン国際会議 “Destination 2022”

益田文和氏

●二部『エコデザインの使い方』
浅井治彦
地球環境問題は厄介だ。普段の生活では、見えない。感じない。困らない。実際に問題が起こるのは将来であり、我々の世代ではなく、次世代である。場所も偏在する。少なくとも環境問題を起こしている先進国より、そうでない開発途上国こそ多く被害が出ると予測されている。しかし、我々にその実感は少ない。であるならば、前向きにデザインの力で、楽しくて、快適なエコが出来ないものか?
それこそが、デザインの持ち得る力である。デザインによって誰もが幸せになれるくらし、生き方を示すことができるのではないか。
レジュメ
1.今を考える
・1.4秒の化石燃料文明による大量生産、消費、廃業
・今、ターニングポイント
・Q4.本当に地球環境は悪くなっていますか?
・20世紀から脱却してあらたなエコ文化をつくる
2.エコデザインで新たな価値をつくる
・4R発想で製品開発
・バックキャスティングでくらし、生き方、つながりを
3.明日のデザインを考える
・21世紀のデザイン定義は?
・書籍「エコデザイン」の使い方:3回、おいしい!
・さいごに(付録):未来からの私の夢宣言
参考アドレス
明星大学造形芸術学部プロダクトデザインコース浅井治彦研究室HP
http://www.edu.meisei-u.ac.jp/~asai/home2.html

浅井治彦氏

●三部 照沼氏の司会で、パネルディスカッション
JIDA関係者の顔も見える中、活発で楽しい議論がなされました。
このイベントのすぐ後に大きな震災があり、現在も、原発の事故も含め、復興の糸口も見えない状態です。
そのような状況の中、エコデザインというテーマは、今後より重要になる問題であると思えます。
お話しをおうかがいしている時も、地球の歴史という大きなオーダーの中で話されていて視野の大きさに驚きましたが、いままさに、問題は、突きつけられてしまいました。
今後につながる、大変有意義なイベントではなかったと考えます。

司会の照沼太佳子氏(グラフィックデザイナー、東京工芸大学准教授)本の装丁をされています。

投稿日:2011年4月12日 1:22 AM | カテゴリー:JIDA Blog, JIDA News, イベント・研修会など | コメント(0)






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